去年の今頃、まだ名刺を持っていませんでした。
それまでは営業活動もほとんどせず、運良く出会った人から仕事をもらい、ただ目の前に並ぶ仕事をこなしていました。
2020年4月、コロナによる初めての緊急事態宣言で仕事が無くなりました。
この時、なんて自分は弱い存在なんだろうと感じました。
仕事は取引先からのひと言で一瞬にして無くなりました。
とても不思議でした。
ただ家でドラマを見て過ごす日々を送りました。
30歳を過ぎてからこんなに朝も昼も夜も関係なく過ごした日はありません。
時間は過ぎているのに世界が止まっているようでした。
緊急事態宣言が終わり、仕事が再開されてから、このままでいいのだろうか、と疑問が沸きました。
誰かに言われて指示されて、そこに依存したままでこの先もやっていけるのかと。
失敗してもいいから何かやってみたいという気持ちがくすぶりました。
そして、初めて名刺を作りました。
名刺って、会社員時代は当たり前に支給されて、当然のように使っていたのに、いざ自分のオリジナルを作ろうとすると何も作れませんでした。
文字フォントひとつ、決めるのに相当時間がかかりました。
どうせやるならインパクトが欲しいと、自分の顔写真を入れました。
アドレスはフリーメール、電話番号は個人携帯。
そこからスタートしました。
名刺を作り替えました。
これで3回目の作り替えです。
当時では考えられないくらいPhotoshopを駆使しています。
とってもお気に入りの名刺が出来ました。
なかなか人に会う機会が無いのであまり印刷していませんが、もしお会いできたら渡します。
新しい名刺。